筋肉痛を早く治すには?~其の一
昨日は体育の日。
運動会などので久しぶりに体を動かした人も多いのではないでしょうか?
さて、久しぶりに運動した次の日には待ってますよねぇ~痛い奴が。
そう、筋肉痛です。ここでいう筋肉痛は、正確には後から痛みが来るので「遅発性筋肉痛」なんて言葉で言われたりします。
ところでこの筋肉痛の本当の原因はまだ科学的に解明されていないって知ってましたか?
こんなに身近な現象なのに不思議ですよね。人のカラダって奥が深い。
と感心していても痛い筋肉痛が治るわけではないですね。
原因としてよく言われる「筋肉の炎症」とか「疲労物質の乳酸がたまるから」というのはかなり怪しいです。
実体験として湿布や塗り薬などの抗炎症剤で効果を感じたことは私自身ありません。それに炎症とは違う痛みに感じます。
また、乳酸説も運動後しばらくすれば乳酸値が回復していくことから原因には結びつかないでしょう。
現在有力な説としては「結合組織損傷説」といって筋肉周辺の結合組織(筋膜や腱など)のダメージが原因ではないかというのがあります。
でもこれも、運動直後に痛いのなら筋肉や周辺組織が損傷したといえますが大抵は数時間後~1日ぐらい経ってから起こることからこれもちょっと違うように感じます。
また、年齢とともに筋肉痛の発生がおくれるとよく言いますが年齢よりも運動習慣の有無の方が大きいように感じます。
こういう事実から考えると筋肉痛というのは大きな損傷ではなくて回復の過程で起こるものなのではないかと私は考えています。
細かく言うと、使われた筋肉繊維は多少なりとも損傷するものですが、痛むほどではない軽微な損傷の回復、それと刺激が加わった筋肉が更にそれよりも大きな刺激に耐えられるように自分自身を補強する課程で生じる痛みなのではないかなと。
そう考えると
・痛みが生じるのは…
回復・補強するときに動くとやりにくいから一時的に痛みを出して動きにくくしてその間に補強をしようとする
・時間差なのは…
補修用の物質の準備と運搬などに時間がある程度かかる
・年齢・運動習慣で差が出るのは…
良く運動する人は筋肉内の毛細血管が発達しているから早く栄養素が回り回復過程がスタートするのが早い、運動しない人や年齢をとった人はあまり使われず閉じてしまっている毛細血管が多いから回復のスタートが遅い
・激しい運動をした後の方が痛みがひどい
微少な損傷のレベルが大きい、また補強する度合いが大きくその作業が大変だからより強い痛みを出して動きにくくさせる
という感じで結構うまく説明できるます。
まぁ、あくまで私の経験から考える仮説ですけどね。
でも、これから書こうと思っている出来るだけ早く筋肉痛を治す方法とも理屈的にはあっているのでそれほど見当違いのことではないと思います。
で、大分文章が長くなってきたのでその方法は次回に。
ちなみに筋肉痛が起こりやすい筋肉の使い方には傾向があって「伸張性運動」した場合に筋肉痛が起こりやすいと言われています。
「伸張性運動」とは力を入れながら伸ばされる運動です。
重いモノをゆっくりおろすときとかによくやる筋肉の使い方ですね。
いわゆる「走る」という動作も着地時に衝撃を受けたときに関節を保持する筋肉は力を入れつつ衝撃で伸ばされようとするので「伸張性運動」にあてはまる部分も多いです。
では、つづく