骨盤のお話~其の八 脊柱について
骨盤の前傾と後傾が主に下半身に与える影響を見てきました。
これから上半身がどうなるのかを書こうと思っていたのですが、よく考えると脊柱の事を書く方が先だなということに気付きました。
なのでまず脊柱について書きます。
脊柱はいわゆる背骨のことです。解剖学の本はほぼみんな脊柱と書いてます。
ネットなどで調べると脊椎という表記が多いですね。
脊椎と脊柱、どちらも同じ意味なのか?
気になるでしょ?僕だけですかね(笑)
正しくは
脊椎→背骨を構成する骨たちの総称
脊柱→脊椎が一本の柱状につながっている状態
となります。
ここでは背骨を一つのユニットとして考えたいので背骨=脊柱がふさわしいと思います。
ちなみに背骨の一つ一つの骨は椎骨とも呼ばれます。
う~ん椎骨の複数形が脊椎と考えるのが一番論理的にすっきりかなぁ。
だいぶ脱線しましたが本題に戻りましょう。
脊柱は椎骨が24個積み重なって出来ています。
解剖学的には仙骨・尾骨まで含めて脊柱ですが、ここでは24個の椎骨の部分を脊柱と呼びますね。
各椎骨は「椎間板」とよばれる線維軟骨質の組織で連結されています。
この椎間板はクッションの役目をします。
両端を含めると25個の関節があるおかげで人間の胴体は曲げたり反ったり捻ったりと様々な動きが出来るわけですね。
さて、自由に動く脊柱ですが、一番ニュートラルな状態では横から見ると穏やかなS字のカーブを描きます。
これは人間が2本足で立ち上がった時に重い頭を衝撃から保護し効率よく支えるために進化した結果だと言われています。
とすると、逆にそのS字から外れた姿勢では効率よく頭(上半身)を支えることが出来なくなる=2本足で立つのが大変になる、ということになりますよね。
とはいえ、人間は2本足で立つことを最優先します。
疲れたから4本足になるというわけにはいきません。
なのでバランスの悪い姿勢でもなんとか2本足で立とうと本能的に努力します。
そうすると一部の筋肉や関節に極端に負担がかかりと様々な問題を引き起こす引き金になってきます。
だから、姿勢が大事なんですね。
その大事な姿勢のキーとなるのが骨盤の位置であるわけです。
ということで次回に続きます。
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