頭に穴あけちゃいました~其の一(始まりは突然に)~

もうすぐ三月も終わり。
ここ数年は毎年この時期になると「あぁ、俺は今生きているんやなぁ」としみじみと実感するようになりました。
それはこの時期が「誕生日に近いから生まれてきて感謝!」ではなく、運が悪ければもうこの世には居なくなっていたかもしれない事件が身に降りかかった時期だからです。
良くも悪くもその事件のお陰で家族や生きていること、自由に動く体、などに対する考えが大きく変わりました。今セラピストを目指そうと思い始めた根本もここにあるのかもしれません。
その事件とは...
話は2002年の4月1日にまで戻ります。
その日は月曜日。仕事で長野県に出張に来ていました。
この頃は長野の事業所に長期出張で行っており月曜に長野に来て金曜に愛知に帰るという生活。
ここ2週間ほどずっと原因不明の頭痛に悩まされており、その日も朝から出社したもののいつも以上に頭痛が激しく、もう仕事どころではなくなってきたので早退することにしました。
ついでに帰りに会社の目の前にある小さな診療所に行くことに。
そこでの診察では熱もないし特に異常もなく原因がよく分からずじまい。
一応、偏頭痛の薬はもらってホテルに戻りました。
で、ホテルで休んでいたのですが夕方になるにつれどんどんと頭痛が激しくなりとても眠るどころではなくなり、おまけに吐き気まで催してくる状態に。
これはやっぱりおかしいぞと思い最後の力(?)を振り絞ってホテルの人に訪ねて近くの総合病院を教えてもらいタクシーで直行。
夕方だったので外来はもう終わっており救急扱いで診察室へ。
「どうしましたか?」
「頭が痛いんですが...」
「熱はないねぇ、頭打った覚えはある?」
「いえ、特には...」
「念のためCTもとっておこうか?」
「はい...」
「じゃぁ、奥のCT室まで歩いていって」
この時点で、激しい頭痛と吐き気で歩くのもフラフラ。
CT室へ行く途中で気分が悪く一度トイレに寄って吐いてました。
フラフラとしているといつの間にやら生まれて初めてのCT撮影。
ベッドに横になり筒みたいな機械の中に入る。
ーーーこれをこれから何度も受ける羽目になるとはその時には想像もしていませんでした。ーーー
数分間横になっていると撮影は終了。
ここまでは医師の人や看護婦の人も僕に対して特に普通と変わりない対応だったのですが...
撮影が終わりCTの機械から出てくると医師と看護婦の顔つきが全然違うのです。
突然VIP待遇という感じです。
僕がベッドから起き上がろうとするとあわてて
「あ、動かないで、じっとして」
と言われ、医師の方がゆっくりと現状の状況の説明を始めました。
その内容は自分の想像を超えたショッキングな内容でした。
[つづく]

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頭に穴あけちゃいました~其の一(始まりは突然に)~” に対して1件のコメントがあります。

  1. mugi より:

    ちょっと、ちょっと、ちょっと~~~。
    気になるじゃないですか~。
    早く更新してくださ~~~い。

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