腰椎すべり症・分離症~気をつける姿勢
さて、気をつける姿勢ですが腰を反らしすぎないと言っても猫背にしろというわけではありません。
腰にある程度のそりがあることは正常ですからね。
私が診たことのある腰椎分離症の患者さんの場合、かかと荷重で体の重心が後ろよりの人が多いです。右図の“かかと寄り”の姿勢です。
この姿勢だと上半身の体重が腰椎を前にすべらせる方向にかかりやすくなり、結果として腰椎に大きな負担がかかります。
逆にいうと腰椎が頑張る代わりに背筋はあまり頑張らなくてもよくなります。
背骨で上半身の体重を支える感じになります。
ですので、この姿勢の方が楽と感じる人も多いと思います。
ところがこの状態で走ったり激しい運動をするとその衝撃を腰椎がダイレクトにうけることになってしまい、最終的に疲労骨折して分離症になったりすべり症になったりしてしまうわけです。
ではどうするのか?
ポイントは2つ
1.あまり腰を反らしすぎないように意識する
※感覚としては背骨に体重を預けすぎないようにします。
2.足にかかる荷重のバランスを意識する。
※くるぶし部分に重心位置をもってくるようにします。
このポイントを意識すれば自然とよい姿勢に調整されていきます。
ただし、これは腰だけを見た話で、実際には猫背なども加わってきます。
ですのでかかりつけの治療家などに姿勢を一度しっかりと確認してもらうことをお勧めします。