不安と失敗

この週末はマーケティングの勉強会に参加した。
これに参加するようになって3回目だったが相変わらず目から鱗な話が沢山でその情報量に圧倒されっぱなしである。
その中でも、今回一番印象に残ったのは実際に開業した人たちをパネラーとしたパネルディスカッションでの「不安だったことは何ですか?」という質問の答え。
全員同じ答えでした。なんだと思います?
この答えを聞いて「あ~なるほどなぁ」とちょっと最近見えなくなっていたことに気づかせてもらいました。
自分のいままでの成功体験や失敗体験をいろいろと思い出して照らし合わせてみても確かにこの答えには説得力があるんですよね。
上手く物事が行くときってほとんどの場合「不安はない」んですよ。
自分の中ではこれははいい意味で「開き直っている」状態なのかなぁとも思います。
そして、どうも設計という仕事をしていく中でたたき込まれた、
「あらゆうる問題点をあらかじめ想定してその対策を講じておく」
という考えが今の自分にはマイナスに働いているなぁと感じました。
これって、与えられた課題に対してどんな些細なことでもいいからとにかくうまくいかないことをできるだけ沢山想像しなさいと言うことですからね。
工業製品の品質向上には確かに必要なことかもしれませんが、どんなことに対してもこう考えるクセをもってたら何でも不安になってしょうがないですよねぇ。本当に起こるかどうかも分からないことに対してまで何か対策を思いつくまで動けない、なんて事になってしまいます。
少し前、エンジニアの中では「失敗学のすすめ」という本が大ヒットしました。失敗から学ぶことの重要性をこの本は説いています。でも、失敗の事例を沢山知れば知るほど、失敗を体系化すればするほど、知らぬ間に失敗の仕方を頭の奥深くにすり込むことになるかもしれませんね。
失敗した人から学びその失敗を避けようとするよりも、うまくいった人から学びその方法をまねる方が簡単だし確実ですよね。
そんな簡単なことに気づいた一日でした。
ということでおすすめではないですが参考までに本を紹介しときます。

失敗学のすすめ 失敗学のすすめ
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[タイトル] 失敗学のすすめ
[著者] 畑村 洋太郎
[種類] 文庫
[発売日] 2005-04
[出版社] 講談社

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