ストレッチの常識・非常識~その3

昨日のブログで治療家塾の時間は2時間って書きましたが3時間の間違いでした。
こんな事では3時間みっちりやっていただいた師匠に申し訳ないですね。
ホントに充実した3時間でした、はい。
さて、気を取り直して各ストレッチの詳細を書いてみます。
・スタティックストレッチ
静かに反動を使わずゆっくりと伸ばしていくストレッチ。
リラックスして心地いいと感じられるところまで伸ばしていきしばらく(30秒ぐらい)保持します。これを数セット繰り返します。
スピードが速いとバリスティックストレッチと同じで伸展反射が起こって伸ばすつもりが筋肉をよけいに緊張させる事になってしまいます。ゆっくりがポイントです。
そのほかにも
・伸ばす筋肉をしっかりと意識する
・呼吸は止めない
といったあたりにも気をつけましょう。
また、筋肉は冷えた状態では伸びにくく無理をするとケガのおそれもあるので軽く運動した後や入浴後などの体温が上がった状態で行うのがベターです。
そうでない場合は徐々に伸ばす量を増やすなどしましょう。
さて、このスタティックストレッチ、実は運動前にはあまり入念にしない方がよいです。
まず、しっかりとスタティックストレッチをすると全身がリラックスしてきます。
筋肉が心地よく伸ばされることとゆっくりと呼吸することによって副交感神経が優位になるからです。
運動前など「これからやるぞ!」という時には体の状態は交感神経が優位になっていなければならないのでこれでは逆ですよね。
もう一つ、縮み気味の筋肉は伸ばすと筋力が回復するのですが、伸ばしすぎると逆に筋力が低下します。
詳しくは筋肉のミクロのメカニズムにまで立ち入らなければならないので省略しますが「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。
この2点の理由から運動前に入念なスタティックストレッチはやるべきではないです。
逆にいうと運動が終わり疲労して縮み気味の筋肉に対してはスタティックストレッチは回復効果が期待できるということになります。
では運動前に何をすればいいの?というとそれはダイナミックストレッチやPNFストレッチといった筋肉を使う系のストレッチということになります。
つづく

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